Nature ハイライト

進化:爆発的進化は捕食者が引き起こす

Nature 446, 7134

生物の多様性は、断続的な進化の「爆発」すなわち「適応放散」を通じて生じたと考えられている。では、このような爆発はどのような条件で起こるのだろうか。また、爆発的進化が大量絶滅の後や島嶼で起こったり、時間をおいて散発的に起こったりするのはなぜなのだろう。J MeyerとR Kassenは、原生生物のTetrahymena thermophiliaとその餌の細菌からなる群集を用いて、進化の爆発を引き起こす進化的過程が捕食者の影響を受けることの実験的な証拠を示した。捕食者は、被食者個体群を減少させるため、被食種が新形態に分岐する速度を遅くする。また捕食者は無人島や大量絶滅時には少ないが、これは、捕食者の不在がそのとき起こる進化の爆発を引き起こす触媒になることを示唆している。Fukamiたちによる別の論文は、モデルとして細菌個体群を用いて、生物多様性が、群集内への移入の生態的過程と、群集内での多様化という進化的過程の両方の産物であることを示している。

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