Nature ハイライト

動物の集団行動:一致団結の妙

Nature 445, 7129

鳥の大群が1つになって空を飛んでいったり、魚群が急に向きを変えながら泳いだりするのを見ても、これほど多くの個体を一糸乱れず1つにまとまらせるプロセスはそうそう思いつけるものではない。100年ほど前に、博物学者のE Selousは、こうした群れの動きでは思考伝達(テレパシー)が働いていると考えた。突飛な思いつきではあるが、集団のメンバーが一致団結することによって高次計算スキルを手に入れられるという発想には、何か大事なことが潜んでいるのかもしれないとI Couzinは論じている。

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