Nature ハイライト

植物:植物ホルモン活性化の新しい仕組み

Nature 445, 7128

植物ホルモンのサイトカイニンは茎頂分裂組織の働きに必要であり、この活性は高等植物が連続的に生長するための必須条件である。倉川たちは、新しく発見されたサイトカイニン活性化酵素によるサイトカイニン活性の微調整が、分裂組織活性の制御に重要であることを報告している。LONELY GUYLOG)遺伝子がコードする酵素は、生理活性型サイトカイニン合成の最終段階を触媒する。不活性型から活性型への変換は、サイトカイニンの作用が必要な部位で細胞特異的に起こり、これは活性の不要な組織や時期にサイトカイニン活性化が起こるのを回避するための効率的な機構と考えられる。

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