Nature ハイライト
Cover Story:回復への道:伐採された雨林が再生する中で、生物多様性はどのように回復するのか
Nature 652, 8112
熱帯林の約60%は既に失われているか著しく劣化しており、このタイプの生息地を復元することが、保全の取り組みにおける重要な戦略となっている。高木の回復については研究が進んでいるが、復元された熱帯林における生物多様性の回復を包括的に捉えた知見は欠けている。今週号ではT MetzとN Blüthgenたちが、16の分類群にまたがる多様な生物種の回復を解析することで、その空白を埋めようと試みた。研究チームは、エクアドルのホコトコ財団が管理するリオ・カナンデ保護区において、自然に再生した森林と手付かずの地域を複数の調査地点で比較した。その結果、完全な回復には数十年を要するものの、復元された森林における個体数と多様性は30年以内に元の森林に対して75%の類似性を示すことが分かった。著者たちは、インバブラアマガエル(Boana picturata、表紙画像)のような多くの種が生息地の変化に極めて敏感であり、そのため森林回復の指標として用いることができると指摘している。
2026年4月30日号の Nature ハイライト
光学・フォトニクス:2D–3D切り替え可能なディスプレイ
メタマテリアル:ロール・ツー・ロール法によるメタレンズの高スループット作製
ナノスケール材料:メタ構造のマルチスケールでのロール・ツー・ロール印刷
有機太陽電池:有機太陽電池における低エネルギー三重項励起子の回収
構造材料:金属の性質とセラミックの性質を兼ね備えたバルク金属ガラスの開発
古生物学:アルヴァレスサウルス類は反復進化により小型化した
進化遺伝学:ソルガムのパンゲノム参照配列とその活用
神経回路:樹状突起が学習を導く
神経科学:老化する海馬におけるニューロン発生と認知機能
微生物学:起源違えど同じ働き
微生物学:ディフィシレ菌を粘膜ワクチンで定着排除
免疫学:後のアレルギー応答を左右する皮膚樹状細胞の役割
がん:がん細胞の統合的ストレス応答が免疫回避を促進
生物工学:ゲノム基盤モデルEvo 2の予測能と設計能
細胞生物学:炎症性カスパーゼが腸の組織恒常性維持にも関与
分子生物学:親和性の強くない酵素阻害剤が強力な阻害活性を持つ仕組み
構造生物学:微小管とLIS1が作り出す多様なダイニン輸送装置
創薬:合成オピオイドを改良した有害作用の少ない鎮痛剤
構造生物学:天然の各種NMDA受容体の集合の構造

