Nature ハイライト

生態学:暗黒多様性で見る自然植生の現状

Nature 641, 8064

今回、自然植生について、調査区内で記録された種の数と暗黒多様性(生態学的に適していて、周辺地域には存在するが、調査区内には存在しない種)を比較した結果が報告されている。興味深いことに、調査区に実際に存在する、その地域に適した全ての種が占める割合である「群落の完全性」を考慮したところ、自然植生の全球的な貧化が検出された。こうした群落の完全性は人間活動の影響を受けており、そうした影響の大きい地域ではその地域に適した種で調査区に実際に存在したのは20%未満だった。

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