Nature ハイライト

進化:親戚を大切に

Nature 442, 7105

血縁識別は多くの動物で協力行動の進化を助けるが、どうやら微生物でもこれが言えるらしい。社会性をもった細胞性粘菌であるムラサキタマホコリカビ(Dictyostelium purpureum)での実験から、この粘菌は自分と血縁がある個体と集団を形成するのを好むことがわかったのだ。こうした集団では、一部の個体はほかの個体を支援するために犠牲になって死ぬ。ムラサキタマホコリカビは利他行動を身内に向けることによって、同属のキイロタマホコリカビが混成集団を作ることで負っているコストを回避しているのかもしれない。

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