Nature ハイライト

微生物学:共生菌類に対するIgA応答

Nature 596, 7870

菌類の侵襲性感染は、ヒトにおける原発性免疫不全や二次性免疫不全の一般的な症状である。しかし、菌類は潜在的に病原性を持つにもかかわらず、菌類と宿主の相互作用のほとんどは良性である。K Ostたちは今回、菌類と宿主の間の恒常性維持の基盤となる機構について調べている。この研究では、宿主の適応免疫、特にIgAによる特定の菌類エフェクターの標的化が、腸疾患を防ぐ一方で、菌類の定着も促進することが実証された。これは、細菌では通常、発症が定着能の増強と関連付けられているのとは対照的である。

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