Nature ハイライト

コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する記憶B細胞応答の6か月にわたる進化

Nature 591, 7851

C GaeblerとM Nussenzweigたちは今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染者コホートにおいて、感染後1.3か月と6.2か月の時点で評価したSARS-CoV-2に対する体液性免疫応答の縦断的解析を報告している。ほとんどの感染者において、血漿中のIgMおよびIgGによる中和活性に有意な低下が見られたが、抗体価は測定可能なままであった。SARS-CoV-2の受容体結合ドメインに特異的な記憶B細胞の数は変化しておらず、また、記憶B細胞が発現する抗体では、より多くの体細胞高頻度変異と、体液性免疫応答の持続的な進化を示す効力の高まりが見られた。

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