Nature ハイライト

生物工学:バイオセンサーの新しい定番

Nature 591, 7850

生体分子のセンサーには、診断から治療まで、幅広い使い道がある。今回D Bakerたちは、コンピューターを使った設計によって、ケージ分子と鍵分子で構成される二成分バイオセンサー用のプラットフォームを開発している。ケージは開閉が可能で、開いている時に鍵と結合する。結合によって、検出された標的の結合が促進され、開状態がさらに安定化される。標的の存在量は発光タンパク質によって定量される。この手法はセンサーの設計を大幅に単純化するだけでなく、改変が簡単でどのような標的タンパク質にも合わせられる。今回の研究では、著者たちは開発したプラットフォームを用いて7種類のタンパク質を検出しており、その中には重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のRBDタンパク質も含まれている。

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