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再現性:データセットの解析法はいくらでもある

Nature 582, 7810

脳の機能的磁気共鳴画像。
脳の機能的磁気共鳴画像。 | 拡大する

Credit: akesak / iStock / Getty Images Plus

神経画像化の生データの解析は、研究チームごとに別々の方法をとっており、そうした手法は近年ますます複雑になってきている。今回T Schonbergたちは、機能的磁気共鳴画像化の結果において、異なる解析ワークフローを用いたことで生じ得るばらつきを評価するため、同一のデータセットを全世界の70の研究チームに送り、事前に立てた9つの仮説について検証するよう依頼した。各チームが別々の手法を用いた結果、解析には70の異なるワークフローが確立されることになった。このワークフローの不統一性は、仮説の検証結果に大きな差異として表れた。今回の研究は、そうしたデータセットを分析する際に、各研究チームが解析ワークフローを検証して共有することの重要性を強調している。

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