Research Press Release
近年のグリーンランドの暗化
Nature Geoscience
2014年6月9日
2009年以降グリーンランド氷床が春季に黒ずんでくるのは、塵などの雪中の不純物量が増加したことが原因である可能性があるという報告が、今週のオンライン版に掲載される。雪によって吸収される太陽エネルギーを増加させる不純物は、融解を強化させグリーランド氷床の損失に寄与する。
Marie Dumontたちは、人工衛星観測を解析し、春季の間にグリーンランドの氷が黒ずんでくるという観測は、光を吸収する不純物の量が広範に増加していることと一致していることを示した。Dumontたちは、気候温暖化のために春季前半に雪の被覆がなくなった、他の北極地域起源の塵がこの不純物の供給源の可能性があると提案している。
数値的な雪モデルは、光を吸収する不純物により春季の雪が黒ずむことで、近年のグリーンランド氷床に大量の質量損失をもたらしたことを示唆している。
doi:10.1038/ngeo2180
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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