Research Press Release

引っ張ると表面が粗くなる

Nature Materials

2013年4月8日

Roughen by stretching

弾力性のある潤滑面を変形させると、透明度が変わり、表面に付着していた指紋が消え、液滴が流れ落ちなくなることが、今週オンライン版で報告される。

Joanna Aizenbergらは、弾性ナノ多孔質薄膜を作製し、細孔を濡らすことのできる液体を注入した。液体が完全に細孔を満たし、膜全体を覆うと、膜の透明度が大幅に上がり、表面が滑らかで滑りやすくなる。しかし、膜を引き伸ばすと、広がった細孔に液体が入り込むため、細孔のへりがむき出しになって潤滑性が低下し、膜表面が粗くなる。研究者らは、膜を引き伸ばしたり緩めたりすることによって、表面粗さの程度、さらには撥水性の程度や透明度を容易に再調節できることを示している。こうした再調節は、たとえば指でつついたり手で曲げたりすることによって、表面のどの部分でも行うことができる。

このような流体を注入した適応的ナノ多孔質膜は、たとえば光や雨に反応して不透明になったり水をはじいたりするような材料を設計するきっかけになりうると著者らは示唆している。

doi:10.1038/nmat3598

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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