目次

News & Views

有機化学:あるべき場所に糖を固定

Sugars tied to the spot p.219

糖とタンパク質の相互作用は、多くの生物学的過程の基礎となっているが、こういう相互作用の目録作りはすこぶる厄介な作業である。マイクロアレイ上に糖を付着させる技術により、ハイスループット(高速大量処理)な問題解決策が得られることが期待される。

doi: 10.1038/421219a

機能ゲノミクス:RNAを使って選別する

Functional genomics: RNA sets the standard p.220

遺伝子が何をやっているかを解明する方法の1つが、モデル生物でその遺伝子を不活性化し、その影響を調べるというものだ。線虫の数千に及ぶ遺伝子について、この方法を応用して行われた大規模な2つの解析の結果が発表された。

doi: 10.1038/421220a

古気候学:大陸を冷やす

Palaeoclimatology: Cooling a continent p.221

3,400万年前に起こった南極氷床の形成は、大気中のCO2濃度の低下が主な原因で起こったことを明らかにしたモデル実験は、温室ガスが気候に大きく影響することを強調するものだ。

doi: 10.1038/421221a

免疫学:防御要員の移動

Immunology: Mobilizing the army p.223

我々の体が傷ついたり、感染したりすると、炎症に関わる細胞が損傷箇所に移動して救援や修理活動を行う。こうした細胞を現場に急行させるのには、3種類のタンパク質の相互作用が基盤となっているらしい。

doi: 10.1038/421223a

量子暗号技術:暗号破りを泣かせる鍵配送法

Quantum cryptography: Code-breakers confounded p.224

コヒーレント状態の量子暗号技術は、効率がよく、安全な通信を期待させるものだ。大きな伝送損失があったとしても、暗号の安全な鍵の配送が可能であることが実験により示された。

doi: 10.1038/421224a

進化生物学:種の空間的分離

Evolutionary biology: Splitting in space p.225

ごく近縁な種が分離して分布することは、集団が外部の力によって断片化された結果であるとは限らない。集団内での種分化の結果ということもあり得るのだ。

doi: 10.1038/421225b

発生生物学:生殖細胞を誘引する

Developmental biology: Germ-cell attraction p.226

細胞は、受け持っている役割を果たすために体の中を相当の距離移動しなければならないことがしばしばある。新たな研究により、卵や精子の前駆細胞が、生殖巣にたどり着くまでの長い旅路の間、どのようにして誘導されるのかが明らかになった。

doi: 10.1038/421226a

Article

遺伝:RNA干渉を利用した線虫Caenorhabditis elegansゲノムの系統的機能解析

Systematic functional analysis of the Caenorhabditis elegans genome using RNAi p.231

doi: 10.1038/nature01278

Letters

量子情報科学:ガウス分布変調コヒーレント状態による量子鍵配送

Quantum key distribution using gaussian-modulated coherent states p.238

doi: 10.1038/nature01289

物理:電流励起単一ナノワイヤーレーザー

Single-nanowire electrically driven lasers p.241

doi: 10.1038/nature01353

気候:新生代の南極大陸に起こった大気中のCO2減少による急速な氷河形成

Rapid Cenozoic glaciation of Antarctica induced by declining atmospheric CO2 p.245

doi: 10.1038/nature01290

地球:浅部への沈み込みと薄層化による始生代の地殻の進化

Evolution of the Archaean crust by delamination and shallow subduction p.249

doi: 10.1038/nature01319

地球:拡大速度が極めて遅い北極海のガッケル海嶺で発見された多数の熱水噴出口

Discovery of abundant hydrothermal venting on the ultraslow-spreading Gakkel ridge in the Arctic Ocean p.252

doi: 10.1038/nature01351

気候:CO2の増加は植林生態系の成長とイソプレン放出の連動を解く

Increased CO2 uncouples growth from isoprene emission in an agriforest ecosystem p.256

doi: 10.1038/nature01312

進化:環境条件の勾配に沿った種分化

Speciation along environmental gradients p.259

doi: 10.1038/nature01274

進化:ナナフシ類に起こった翅の消失と復活

Loss and recovery of wings in stick insects p.264

doi: 10.1038/nature01313

遺伝:線虫Caenorhabditis elegansの全ゲノムを対象に行ったRNA干渉による脂肪調節遺伝子の解析

Genome-wide RNAi analysis of Caenorhabditis elegans fat regulatory genes p.268

doi: 10.1038/nature01279

神経:GABAA受容体のアゴニスト結合とチャネル開孔との共役機構

Coupling of agonist binding to channel gating in the GABAA receptor p.272

doi: 10.1038/nature01280

発生:Lunatic Fringe による Notch の周期的な抑制がニワトリの分節時計を動かす

Periodic Notch inhibition by Lunatic Fringe underlies the chick segmentation clock p.275

doi: 10.1038/nature01244

発生:ケモカイン受容体Cxcr4のゼブラフィッシュ相同遺伝子は生殖細胞の移動を誘導する受容体である

A zebrafish homologue of the chemokine receptor Cxcr4 is a germ-cell guidance receptor p.279

doi: 10.1038/nature01338

免疫:SAPは長期的な体液性免疫を引き起こすために必要である

SAP is required for generating long-term humoral immunity p.282

doi: 10.1038/nature01318

進化:シダ植物の赤色光に対する反応には独特な光受容体が関与している

Responses of ferns to red light are mediated by an unconventional photoreceptor p.287

doi: 10.1038/nature01310

細胞:RNAポリメラーゼIIIが行う転写のc-Mycによる直接的な活性化

Direct activation of RNA polymerase III transcription by c-Myc p.290

doi: 10.1038/nature01327

「Journal home」に戻る

プライバシーマーク制度