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地球:拡大速度が極めて遅い北極海のガッケル海嶺で発見された多数の熱水噴出口

Nature 421, 6920 doi: 10.1038/nature01351

大洋中央海嶺に沿って存在する海底の熱水噴出口は、海嶺の熱的構造に重要な寄与をしており、そのような噴出口の地球上における分布は地球の地殻とマントルからの熱及び物質の流量や、噴出口固有の生物の生物地理学と密接な関連がある。これまでの研究では、熱水噴出口の発生率は、拡大速度がきわめて遅い海嶺(拡大速度が2cm yr-1より遅い海嶺で、地球上の海嶺の長さの25%を占めている)では極めて低く、またそのような噴出口は火山岩に加えて超苦鉄質岩を母体としていることを予測している。ここでは、もっとも拡大速度が遅く(0.6〜1.3cm yr-1)、またこれまで探査されることが最も少なかった大洋中央海嶺であるガッケル海嶺に活動的な地熱噴出口が存在する証拠を提示する。海嶺谷の1,100kmに沿った光散乱、温度及びマンガン濃度水柱断面記録に基づいて、我々は少なくとも9カ所から12カ所の噴出口から熱水プリュームが広がっていることを確認した。このように噴出口が豊富に存在し、明らかに火山の火口近傍に局在していることが発見されたことは、拡大速度が極めて遅い海嶺の熱水循環を支配している地質学的条件を再検討する必要があることを示している。

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