注目の論文
パーキンソン病患者由来の幹細胞
Nature Communications
2011年8月24日
Stem cells from Parkinson’s disease patients
パーキンソン病患者の皮膚細胞から誘導多能性幹細胞を作製することで、パーキンソン病の特徴を模倣できることがわかった。この幹細胞を用いれば、パーキンソン病をいっそう正確に研究でき、その原因となるタンパク質の発現を減らすことができる化合物の同定にも役立つ可能性がある。この研究結果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。
M Devine、T Kunathの研究チームは、α‐シヌクレイン遺伝子のコピー数の多い家族性パーキンソン病患者の皮膚細胞を用いて、ニューロンに分化しうる誘導多能性幹細胞を作製した。こうして得られたニューロンは、パーキンソン病にかかっていない家族の細胞の2倍のα‐シヌクレインを産生し、このニューロンがパーキンソン病の特徴を有していることが明らかになった。今回得られた幹細胞は、パーキンソン病が引き起こされる機構の発見に役立ち、α‐シヌクレイン濃度を低下させられる化合物の同定につながるかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1453
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