注目の論文
大胆に進め
Nature Neuroscience
2009年12月7日
To boldly go
Nature Neuroscience(電子版)の論文によると、脳の前頭極皮質にあるニューロンは、よい結果につながる行動を符号化するのに重要であることが発見された。研究ではこの領域の神経から初めてじかに記録がとられ、非常に複雑だと思われていた領域が、実際はとても単純な反応パターンをもつことを示唆している。
辻本悟史らは、サルに意思決定課題を行わせ、その間に前頭極ニューロンの反応を記録した。ニューロンはサルの早い段階の意思決定を符号化するが、それには制限があり、正しく反応できたかどうかについてサルがフィードバックを与えられたときに限ることがわかった。
前頭野のその他のニューロンは通常、もっと複雑な活動パターンを示すので、前頭極ニューロンの単純な反応特性は驚きである。しかし、この反応には重大な意味がある。我々はよい結果を生む行動を繰り返せるよう学習する必要があるが、特にある行動の結果がその他多くの行動を経てから明らかになる場合は、成功する行動を探り出すのは難しい。今回の研究は、正しい決定により必ずよい結果が得られるよう、初期の意思決定に関する情報を与えるのが前頭極であることを示している。
doi: 10.1038/nn.2453
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