注目の論文
【再生可能エネルギー】風を利用した摩擦発電機を車に取り付ける
Nature Communications
2014年9月24日
Renewable Energy: Baby you can charge my car
自動車の屋根に取り付けて、空気の流れを利用可能な電力に変換する発電機について報告する論文が、今週掲載される。この発電機は、摩擦電気を利用したものであり、旗のような構造体がはためく動きから電気エネルギーを発生させることができる。
再生可能なエネルギー源から利用可能な電力を得ることは、現代の非常に重要な技術的課題となっている。摩擦発電機とは、2つの物質がこすれ合ったときの電荷移動の原理(衣服にこすりつけた風船を壁面にくっつけることができることに似ている)に基づいており、自然の動きを電力に変換する手段として費用効果が高く、高効率であることが分かっている。
今回、Jong-Jin Parkたちが開発した摩擦発電機は、風力を利用して、柔軟な織物を硬質の板の上にはためかせて、電子デバイスへの給電に適した出力電圧を得た。Parkたちは、この発電機を屋根に取り付けた自動車を走行させて、発電機が機能することを実証し、この発電機を現代生活に組み込める可能性を明らかにした。
doi: 10.1038/ncomms5929
注目の論文
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月7日
考古学:デジタル地図によりローマ帝国の道路網が10万キロメートル増えるScientific Data
-
11月5日
気候:極端な強風がタービンの限界を超えて動かす可能性があるNature Communications
-
11月4日
地球科学:南極氷河の急速な後退Nature Geoscience
-
10月30日
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
-
10月30日
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
