注目の論文
アジアモンスーン強化とヒマラヤ山脈上昇の相関
Nature Geoscience
2008年11月10日
Himalaya rising to a monsoonal tune
ヒマラヤ山脈が最も急激に上昇した時期の引き金となったのは、同時期に生じたアジアモンスーンの強化であった可能性がある、とNature Geoscience(電子版)に発表された研究が報告している。
ヒマラヤ山脈の変形と浸食は、今から約5,000万年前に始まり、その結果として山脈が上昇したが、こうした過程が急速に進んだのは、かなり後のことだった。P Cliftらは、ヒマラヤ山脈の上昇とアジアモンスーンの強度が急増した時期の始まりに関するさまざまなタイプのデータを統合した。その結果、この2つの過程がほぼ同時期(今から約2,300万年前)に起こったことが示唆されている。この研究結果は、モンスーンの強化によって浸食が進んだことがヒマラヤ山脈の上昇に寄与した可能性を示している。
doi: 10.1038/ngeo351
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature