注目の論文
アジアモンスーン強化とヒマラヤ山脈上昇の相関
Nature Geoscience
2008年11月10日
Himalaya rising to a monsoonal tune
ヒマラヤ山脈が最も急激に上昇した時期の引き金となったのは、同時期に生じたアジアモンスーンの強化であった可能性がある、とNature Geoscience(電子版)に発表された研究が報告している。
ヒマラヤ山脈の変形と浸食は、今から約5,000万年前に始まり、その結果として山脈が上昇したが、こうした過程が急速に進んだのは、かなり後のことだった。P Cliftらは、ヒマラヤ山脈の上昇とアジアモンスーンの強度が急増した時期の始まりに関するさまざまなタイプのデータを統合した。その結果、この2つの過程がほぼ同時期(今から約2,300万年前)に起こったことが示唆されている。この研究結果は、モンスーンの強化によって浸食が進んだことがヒマラヤ山脈の上昇に寄与した可能性を示している。
doi: 10.1038/ngeo351
注目の論文
-
12月17日
遺伝学:古代アンデス人は失われたラクダ科動物の系統を狩猟し、飼育していたNature Communications
-
12月16日
気候変動:氷河の消失は21世紀半ばにピークに達すると予測されるNature Climate Change
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
-
12月9日
Nature's 10:2025年の科学に影響を与えた10人Nature
