注目の論文
乾燥条件下でイネの高収量を確保する遺伝子
Nature Genetics
2013年8月5日
Gene increases rice yield under drought conditions
自然に存在する遺伝子多様体が、イネの根の伸長角度を変えて、乾燥条件下でも高い収量を確保することが判明した。この新知見は、乾燥条件に対する抵抗性の高いイネ系統の開発や干ばつの多い地域での食料の増産に役立つ可能性がある。
今回、宇賀優作(うが・ゆうさく)たちは、一部の栽培イネ系統において、根を長くして、乾燥条件下での水分の取り込みを改善するDEEPER ROOTING 1(DRO1)遺伝子を同定し、その特性を明らかにした。また、宇賀たちは、浅根性のイネ系統にDRO1遺伝子を導入することで、根が深くなり、その結果として穀粒収量が増加して干ばつの被害を回避できることを明らかにした。
doi: 10.1038/ng.2725
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature