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環境科学:プラスチックのリサイクルを整理する方法

Nature

2026年6月4日

Environmental science: How to sort out plastic recycling

Nature

家庭で事前に分別された廃棄物から回収された再生プラスチックは、オランダのリサイクル施設で混合廃棄物から回収されたものに比べて品質が高い傾向にあることを報告する論文が、Nature にオープンアクセスで掲載される。混合廃棄物(事前分別なし)の回収は、リサイクル総量を増加させる可能性があるが、その代償として再生製品の品質が低下することが示された。この知見は、リサイクルの回収・分別システムの改善が必要であることを示している。

プラスチックの生産量は増加しており、2024年には413.8メガトンを超える見込みであるものの、リサイクルされるのはその約9%に過ぎない。製品が適切にリサイクルされるためには、プラスチックの分別が重要である。しかし、一般市民の協力がボトルネックとなり得るうえ、資源回収施設には異なる種類のプラスチックを分別する能力に限界がある。

混合リサイクル収集が、品質を低下させることなく廃棄物回収率を向上させられるかどうかを検証するため、Steven De Meesterら(ゲント大学〔ベルギー〕)は、オランダの廃棄物処理施設においてリサイクル用プラスチックのベール(梱)を評価した。著者らは、消費者による分別収集と混合リサイクル収集の双方から得られたベールを比較した。いずれのベールも、同施設で資源回収プロセスを経ている。ベールは、組成、混入物、水分、臭気、ならびに金属やそのほかの不純物の有無について分析された。ベール内のプラスチックの組成は、類似していたものの、混合リサイクル収集からのベールには、カドミウムや鉛などの禁止金属を含むより多くの不純物が含まれており、これらはリサイクル前に除去されなければ人間の健康にリスクをもたらす可能性がある。また、混合リサイクルでは水分や汚れの含有量も増加しており、追加の洗浄が必要となる。

著者らは、さらに、欧州および米国のリサイクル施設でより多くの混合廃棄物を選別できた場合、リサイクル原料をどれだけ増加させられるかを推定するために、物質フローモデル(material flow models)を用いた。その結果、増加の利点は示されたものの、それには相応の財政的コストが伴うことが明らかとなった。混合廃棄物のリサイクルを75%増加させるには、選別後のインフラ整備のために、欧州で約180億ユーロ、米国で約500億米ドルの投資が必要とされる。

この調査結果は、リサイクル製品の品質を確保するには消費者による分別が最善の手段であることを示しているものの、混合リサイクル物の収集とリサイクル施設での選別は、それを補完する戦略となり得る。しかし、汚染を減らすためには、資材の収集体制を改善するためにさらなる取り組みが必要であると、著者らは結論づけている。

Schmuck, A., Belé, T.G.A., Withoeck, D. et al. Analysis of trade-offs of post-sorting plastic packaging. Nature (2026). https://doi.org/10.1038/s41586-026-10606-4

Policy Brief: Recovery of plastic from mixed waste boosts recycling rates but affects quality
https://www.nature.com/articles/d41586-026-01759-3

 

doi: 10.1038/s41586-026-10606-4

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