注目の論文
栄養素により悪化する沿岸の酸化
Nature Geoscience
2011年10月24日
Coastal acidification exacerbated by nutrients
栄養素のレベルが高いことで沿岸水は海洋酸性化の影響をより受けやすいとの報告が寄せられている。大気からの二酸化炭素の入力とともに、沿岸水への人工的な栄養素の入力は、これらの水の酸性度増大をもたらしうる。
W-J Caiらはメキシコ湾北部と東シナ海で収集されたデータを用いて、沿岸水の酸性度に対する栄養素の入力の影響を調べた。予想されたとおり、栄養素のレベルが高いと微生物活動が増大するために植物プランクトンの大増殖と海水酸性度の増大をもたらす。しかし、モデルシミュレーションは、酸性度の増大が植物プランクトン大増殖と大気からの二酸化炭素入力の独立した効果を単純に足しあわせたものよりも大きくなることを示している。
Caiらは、酸性度がさらに増大するのはこれらの水がpHの変化を緩衝する能力が減少するためであると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1297
注目の論文
-
10月15日
惑星科学:火星における氷と炎の物語Nature Communications
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月7日
材料:海洋から回収した炭素を生分解性プラスチックに変換Nature Catalysis
-
10月1日
考古学:岩絵は古代アラビア砂漠で繁栄する人類を描いているNature Communications
-
9月26日
生態学:世界大戦時の沈没残骸が野生生物の生息地となっているCommunications Earth & Environment
-
9月25日
生態学:米国河川における魚類の生物多様性の変化Nature