注目の論文
水素を観察する
Nature Materials
2011年2月14日
Hydrogen in view
最新式の透過電子顕微鏡で結晶中の水素原子を直接画像化できたことが、Nature Materials(電子版)に報告される。
ここ数年の電子光学の発展によって、数種の軽元素の画像化が可能になった。しかし、最も軽い水素は、電子ビームとの相互作用が弱いため、最も強力な顕微鏡を用いても観察が困難であった。このたび、阿部英司(東京大学)らは、水素化イットリウム(YH2)中の水素原子を画像化することにより目標を達成した。研究者らが用いたのは、特別構成の環状明視野走査透過電子顕微鏡である。片方から電子ビームを結晶に照射すると、反対側の検出画像上で原子が暗いスポットとして現れる。
doi: 10.1038/nmat2957
注目の論文
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月7日
材料:海洋から回収した炭素を生分解性プラスチックに変換Nature Catalysis
-
9月16日
物理学:塩分を含んだ氷を用いた発電Nature Materials
-
8月19日
化学:市販のマグネットが宇宙での酸素生産を促進するかもしれないNature Chemistry
-
8月8日
気候変動:鉱物資源の不足が低炭素化移行を制限する可能性Nature Climate Change
-
8月7日
材料科学:AI設計による生物から着想を得た水中用接着剤Nature