Nature

Cover Story: 気温上昇への脆弱さ:温暖化する世界に対する熱帯の昆虫の適応能力の限界

Nature 651, 8106 (2026年3月19日)

表紙は、アンデス東部山脈の低標高地から中標高地で見られる蛾の一種Idalus iragorriの画像で、一帯には数多くの昆虫種が生息している。全昆虫種の70%以上が熱帯に生息しているが、地球温暖化が、生態系の重要な構成要素である昆虫種にどのような影響を及ぼし得るのかは十分には分かっていない。今週号ではK Holzmannたちが、この問題の解明を目指して、アフリカと南米の約2300種の昆虫を解析した結果について報告している。彼らは、高標高地に生息する昆虫は高温により良く適応できる一方、低標高地に生息する昆虫はうまく適応できないことを見いだした。全体として、熱帯の昆虫が地球温暖化に対処できる能力は限られており、研究対象となった低標高地の昆虫の半数が、将来予想される気温上昇の結果として死滅するリスクにさらされていることが明らかになった。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

その他のイベント

研究者の皆様

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