Nature ハイライト

構造生物学:ミトコンドリア内での分裂

Nature 571, 7765

ミトコンドリア内膜では、動物の場合にはダイナミン様タンパク質OPA1、菌類ではそのホモログであるMgm1が複数の重要な役割を果たしていて、そうした役割の1つはミトコンドリアの分裂と内部構造の維持に関わるものである。今回O Daumkeたちは、Mgm1の構造を明らかにし、また生化学的および細胞生物学的解析を行うことで、Mgm1やOPA1のフィラメントがミトコンドリアの内膜を動的にリモデリングする仕組みについて考察している。著者たちのデータから、Mgm1の単量体が湾曲した四量体を形成し、それらがさらにらせん状のフィラメントを作り出すことが示された。このフィラメントの組み立ては、正と負のどちらの曲率を持つ膜上でも起こり得る。

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