Nature ハイライト

Cover Story:単独飛行:テザーなしの飛行を実現した昆虫サイズのロボット

Nature 570, 7762

テザーなし飛行に必要な全ての機器を備えたRoboBee X-Wing。4枚の翼を有する本体のはるか上には太陽電池アレイが、下には信号発生器が搭載されている。
テザーなし飛行に必要な全ての機器を備えたRoboBee X-Wing。4枚の翼を有する本体のはるか上には太陽電池アレイが、下には信号発生器が搭載されている。 | 拡大する

Credit: Noah T. Jafferis and E. Farrell Helbling, Harvard Microrobotics Laboratory

空気より重い物体を飛行させるには、どのようなサイズであっても、大きなエネルギーを消費するが、非常に小さいスケールでは、必要な電子機器と推進力を与える軽量コンポーネントを組み込む必要があるため、この課題はさらに深刻になる。このため、昆虫サイズの機体の大半が、外部電源とつながれて飛行している。今回N JafferisとF Helblingたちは、外部電源をつながずに飛行できる昆虫サイズの飛行体である、RoboBee X-Wingについて報告している。重さがわずか90 mgというこのRoboBee X-Wingには、2つの圧電アクチュエーターによって駆動される4枚の翼があり、60 mgの太陽電池アレイと91 mgの信号発生器が搭載されていて、同じくらいのサイズの昆虫に匹敵する推力効率が得られた。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度