Nature ハイライト

量子物理学:量子スクランブリング

Nature 567, 7746

閉じた量子系が熱化するにつれて、局所的な情報は系全体にわたって非局在化するようにスクランブルして、多体量子エンタングルメントや相関へ分散する。この量子情報スクランブリング過程は、ブラックホールのカオスを特徴付けるための強力な手段として登場したが、実験室ベースの系でも、スクランブリングの実験的な直接測定は困難である。今回K Landsmanたちは、量子スクランブリング過程を、イオントラップ量子コンピューターを使って操作できることを実証している。こうしたプラットフォームをスケールアップすれば、スクランブリングダイナミクスを実験的に直接調べることができるだけでなく、スクランブリング回路から、量子シミュレーションに有用な基準が得られるかもしれない。

2019年3月7日号の Nature ハイライト

目次へ戻る

プライバシーマーク制度