Nature ハイライト

構造生物学: GABAA受容体の構造

Nature 565, 7740

A型γ-アミノ酪酸受容体(GABAA受容体)は、脳で速い抑制性神経伝達を仲介している。GABAA受容体はまた、ベンゾジアゼピン系のジアゼパムやアルプラゾラム、麻酔薬やアルコールなど、幅広い医薬品やレクリエーショナルドラッグの標的でもある。A Aricescuたちは今回、GABAA受容体のシナプスにおける主要アイソフォームであるヒトα1β3γ2Lの一連の構造を明らかにした。これらの構造は、天然状態に似た環境である脂質ナノディスク中にある受容体を使って解かれているので、受容体の透過孔は無傷状態を保ち、機能も維持されている。同じ著者たちによるもう1つの論文では、アルプラゾラムやジアゼパムに加えて、阻害薬のピクロトキシンやビククリンに結合したGABAA受容体の構造が報告されている。まとめると、今回の結果は、この重要な受容体クラスの構造薬理学に関する豊富なデータを明らかにしており、新しい治療薬や低分子ツール化合物の開発に役立つ基盤となりそうだ。これらの構造は、構造解明を助け、正のアロステリック調節因子として作用する「megabody」Mb38の存在下で決定された。これは、Mb38の使用が、GABAA受容体や類似の膜タンパク質に関する今後の研究に役立つ可能性を示している。

Article p.454
doi: 10.1038/s41586-018-0832-5 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Letter p.516
doi: 10.1038/s41586-018-0833-4 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.436
doi: 10.1038/d41586-018-07843-7 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2019年1月24日号の Nature ハイライト

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