Nature ハイライト

電子デバイス:スピントロニクス論理で計算する

Nature 565, 7737

1980年代前半以降、電子デバイスの性能向上は、主として相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスターの小型化に依存してきた。しかし、CMOS技術を用いるこのタイプのスケーリングは、ますます困難になっている。今回S Manipatruniたちは、電子の電荷だけでなくそのスピンも利用する、CMOSを超える新しいタイプの論理デバイスを提案し、予備的な実証結果を提示している。CMOS技術とは異なり、スピントロニクス論理は不揮発性なので記憶が可能であり、よりエネルギー効率の高いデバイスで継続的なスケーリングが可能になるはずである。

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