Nature ハイライト

がん治療:発がん性非コードRNA

Nature 531, 7595

既知のがん遺伝子MITFは第3染色体の3p13–3p14領域にあり、この領域は黒色腫で増幅が見られ、予後不良と関連している。今回、長鎖非コードRNAのSAMMSONもこの領域に存在し、MITFと共に増加していることが報告された。SAMMSONはp32と相互作用し、発がん促進的な様式でミトコンドリア機能に影響を及ぼす。黒色腫細胞でSAMMSONを欠失させると、in vitroと患者由来の異種移植片モデルで、MAPKを標的とした治療に感受性を示すようになる。これらの結果は、SAMMSONが、悪性腫瘍の有用なバイオマーカーとなる可能性があること、そして抗黒色腫治療の標的となることを示している。

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