Nature ハイライト

宇宙論:「再電離している」銀河の観測

Nature 529, 7585

初期宇宙は、宇宙の「暗黒時代」と呼ばれる時期を経ている。この暗黒時代には、物質は放射に対してほぼ透明で、中性ガスになっていた。その後、ビッグバンの約8億年後に、ガスは再び電離した。この再電離の原因になったのは何だろうか。最も有力な候補は低質量の星形成銀河だが、こうした銀河の観測は難しい。今回Y Izotovたちは、再電離している銀河種族の代わりとなり得る、近傍にある低質量の星形成銀河の遠紫外観測結果を報告している。この銀河J0925+1403からは、電離放射が脱出率約8%で漏れ出ている。スターバースト段階で放出される光子の総数は、銀河の恒星質量の約40倍の銀河間物質を電離するのに十分なものである。

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