Nature ハイライト

量子物理科学:エラーのない量子計算への展望

Nature 508, 7497

量子コンピューターは、従来のコンピューターと同様に、フォールトトレラントである場合にのみ実際に機能し得る。これは、系が全てのエラーを検出し、訂正するようになっていなければならないことを意味する。量子エラー訂正では、そのような系は複数の量子ビット(キュービット)を互いにもつれさせる必要がある。いわゆる表面コードエラー訂正アーキテクチャーでは、キュービットは格子に配置され、4個の最隣接キュービットともつれている。R Barendsたちは、そうした表面コード系で超伝導デバイスでできた5個のキュービットの列からなるものを構築した結果を報告している。この系は、量子エラー訂正のしきい値にある忠実度で動作することから、エラーのない量子計算が可能であると考えられる。このプラットフォームは、より多数のキュービットと二次元アーキテクチャーへの拡張に適している。

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