Nature ハイライト

物性物理学:超伝導体のギャップの理解を深める

Nature 502, 7472

長年研究されてきたにもかかわらず、二次元における超伝導の多くの基本的側面は、依然としてよく分かっていない。こうしたギャップをいくらか埋めるために、C Richterたちは、酸化物ヘテロ構造体に形成される2D超伝導界面に注目した。この系には、電場を使って超伝導電荷キャリアの密度を連続的に調節できるという利点がある。著者たちは、この系において電子状態密度のギャップを観測しており、ギャップの温度依存性と電荷キャリア密度依存性が、高温銅酸化物超伝導体の不可解な擬ギャップ挙動に極めてよく似たパターンに従うことを示している。この結果は、そうした挙動が2D超伝導の一般的な特性であることを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度