Nature ハイライト

細胞:造血幹細胞の階層構造

Nature 502, 7470

造血幹細胞(HSC)のうち、血小板特異的な遺伝子を発現するようにプライミングされた分子的・機能的に特徴のある細胞集団が見つかり、単離された。さらなる解析から、血小板へとプライミングされたHSCは、長期にわたって骨髄細胞系譜への偏りを持つことが多く、自己複製が可能で、リンパ球系に偏ったHSCを生じることから、HSC階層構造の頂点に位置していることが明らかになった。新たに見つかったこの幹細胞集団は、化学療法や骨髄移植の後に血小板再構築を促進するための重要な治療標的になるかもしれない。

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