Nature ハイライト

細胞生物学:脂質スイッチによるエンドサイトーシスの制御

Nature 499, 7457

ホスホイノシチドは細胞内膜輸送の重要な調節因子である。ホスファチジルイノシトール-4,5-ビスリン酸の担う役割は詳しく解明されているが、ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸(PI(3,4)P2)の役割は明らかになっていない。今回V Hauckeたちは、クラスIIホスファチジルイノシトール-3-キナーゼのC2α(PI(3)K C2α)によるPI(3,4)P2の形成が、クラスリンを介するエンドサイトーシスを空間的・時間的に制御することを明らかにしている。今回の知見は、PI(3,4)P2が膜輸送に持つ、今まで知られていなかった機能を明らかにしている。

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