Nature ハイライト

進化:頭に注目

Nature 441, 7092

節足動物は、1つの祖先種からさまざまな体形がどのように進化していったかを示す典型例である。これらの動物は一つながりの頭部体節と胴体部体節からできており、それぞれの体節には、爪や触角、翅、脚といった異なる付属肢が備わっている。2005年10月20日号のNatureに掲載された論文で、こうした外見上の異形の一部に関して新しい仮説が提案された。それによると、ウミグモ類という奇妙な節足動物は頭部の第1体節にも付属肢をもっており、節足動物の祖先とをつなぐ存在にあたるというのである。この提案は神経解剖学的観察に基づいたものだったが、今回Jagerたちは分子レベルの解析方法を使って、ウミグモ類もほかのすべての現生節足動物と同じく、化石動物にあったような頭部第1体節の付属肢を失ってしまっていることを明らかにしている。

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