Nature ハイライト

化学:1つのC–H結合だけを変換する

Nature 483, 7387

C–H結合を選択的に官能基化する新しい合成方法の開発は、きわめて重要である。それは、このような化学的変換は、複雑な分子の合成法に変革をもたらす可能性があるからである。E SimmonsとJ Hartwigは、イリジウムフェナントロリン触媒とジヒドリドシラン試薬を併用すると、水酸基の近くに位置する1級C–H結合の部位選択的官能基化が起こることを示している。この反応の適用範囲は広く、さまざまなアルコールとケトンが含まれる。このことは、今回の方法が複雑な天然物のC–H結合を選択的に官能基化するのに適していることを示唆している。

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