Nature ハイライト

環境:アマゾンは負担に耐えられるか

Nature 481, 7381

アマゾン盆地の巨大な森林河川系は、人類が及ぼす影響によって急速に変化しつつある。人類は数千年にわたってそこに居住してきたが、この地域の人口は、いまや約2,500万人に達している。今回、E Davidsonたちは、気候変動および森林減少や火災などの擾乱がアマゾン盆地の機能に与える影響に関する近年の研究成果(主として「アマゾン川流域大規模生物圏・大気圏実験計画」が行ったもの)をまとめている。アマゾンの森林には個々の擾乱に対する復元力があり、おそらくブラジルは森林を破壊することなく経済の発展を持続できるであろうが、複数の擾乱の影響の相互作用は、地域的な水文とエネルギー収支をすでに変化させている。さらに、アマゾンが正味の炭素シンクから正味の炭素源へと移行しつつある可能性を示す兆候も見られる。

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