Nature ハイライト

細胞:自然免疫における病原体特異性

Nature 477, 7366

インフラマソームは、自然免疫に関与する多タンパク質複合体であり、プロテアーゼであるカスパーゼ1を活性化することで病原微生物に対する免疫応答を誘導する。NAIP(NLR family, apoptosis inhibitory protein)という細胞内受容体はこれまで、微生物タンパク質の認識に補助的な役割を担っていると考えられていたが、実際にはこの過程で中心的な役割を果たしていることを、今回2つのグループが報告している。E KofoedとR Vance、またF Shaoの率いるグループはそれぞれ、NAIPファミリーに属するさまざまな因子が、細菌のフラジェリンや細菌III型分泌系の保存されたロッドタンパク質などの多様な細菌リガンドに結合することを明らかにした。

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