Nature ハイライト

宇宙:天の川銀河の形成を見直す

Nature 477, 7364

天の川銀河の形成を見直す
天の川銀河の形成を見直す | 拡大する

Credit: Erik Tollerud

いて座矮小銀河(Sgr)は天の川銀河の伴銀河で10年以上前に発見され、それ以来ずっと、宇宙の至るところで広く見られる多くの銀河合体と似た現象が近傍で起きたものだと見なされてきた。Sgrは銀河円盤には無視できるほどの擾乱しか及ぼさないと、これまで考えられてきている。だが、Sgrの落下に対する天の川銀河の応答の新たなシミュレーションが行われ、従来とは逆に、Sgrは銀河円盤の形を決めるのに重要な役割を果たしてきたことがわかった。過去の衝突が、渦巻き構造の形成のきっかけとなり、棒構造の進化に影響を与えたのである。

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