Nature ハイライト 遺伝:第三世代のHapMap 2010年9月2日 Nature 467, 7311 国際HapMapコンソーシアムは、ヒトゲノムDNA塩基配列にみられる多型の一般的パターンを示すハプロタイプ地図を作製するために設立され、現在、その第三世代に達している。2005年に発表されたHapMap 1(go.nature.com/gJisDm)には、地理的に異なる4つの集団の269人について解析された100万個以上のSNP(一塩基多型)遺伝子型が含まれていた。その2年後のHapMap 2(go.nature.com/WttNWX)では、同じ269人の最初の地図にほぼ210万個のSNPが追加された。HapMap 3では、最近盛んになっている、疾患との関連性に注目した全ゲノム解析研究に情報を提供する狙いで、解析範囲がさらに広げられた。世界の11の集団に由来する1,184人について約160万個の比較的高頻度のSNPの遺伝子型が決定され、また、そのうち692人について10か所の100キロベース領域の塩基配列決定が行われている。 2010年9月2日号の Nature ハイライト 環境:中国の成長は気候変動にどのくらい影響を受ける? 遺伝:第三世代のHapMap 神経:ニューロン細胞危機一髪! 宇宙:老いた星に見つかった水の特徴 生物物理:生命のパターン 医学:oncomiRに依存する腫瘍 細胞:細胞を分かつ部位 医学:アルツハイマー病の新たな標的 遺伝:RNAを詳細に観察 目次へ戻る