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生態:種のバランスを保つ有機農業

Nature 466, 7302

種のバランスを保つ有機農業
種のバランスを保つ有機農業 | 拡大する

Credit: William E. Snyder

種数(種の豊かさ)の減少は生態系に有害であり、生態系保全の努力は、主として特定の希少種の保護や回復に集中してきた。しかし、相対的な種個体数(均衡度)の不釣り合いの程度が大きくなると、これも生態系に有害なおそれがある。これは、多くの種の密度を同時に変化させないかぎり、元に戻らない。有機農法と従来型農法のジャガイモ畑を調べた新しい調査により、有機農法の畑の方が、種の均衡度が高いことが明らかになった。野外試験でこの均衡度レベルを再現したところ、有機栽培の畑では、天敵の均衡度が高いために有害生物がうまく駆除され、作物量が増大した。有機農法では多くの有用生物種(害虫を食べる)が同程度に存在しており、ジャガイモでは、これが害虫を減らし植物を大きくすることにつながる。

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