Nature ハイライト

遺伝:全ゲノム関連解析によるがん遺伝子の発見

Nature 469, 7329

交感神経系の小児がんである神経芽細胞腫に遺伝的にかかりやすいかどうかには、LMO1遺伝子座内の一塩基変異が関連していることが、全ゲノム関連解析(GWAS)によって明らかになった。LMO1は、がんとの関連が既に示されている転写調節因子をコードしている。神経芽細胞腫の患者では、これと同じ遺伝子座に生じた構造変異がよくみられるため、GWASによって特定された遺伝子座は体細胞変異も起こしやすいと考えられ、したがってがんの治療標的あるいは悪性度を示すバイオマーカーとなりそうだ。

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