Nature ハイライト

細胞:明らかになった細胞分裂遺伝子たち

Nature 464, 7289

J Ellenbergたちは、あるヒト細胞株で、およそ21,000個のタンパク質コード遺伝子をそれぞれRNA干渉によって抑制し、その後、分裂中の細胞のハイスループット微速度イメージングを行って、抑制の結果を記録した。そして、1つの遺伝子当たり、2日間にわたる動画を少なくとも6つ、コンピューターで画像処理することにより、表現型を定量的に評価した。その結果、有糸分裂や細胞の生存や移動などの細胞過程で機能する数百個の遺伝子が明らかになった。この全データセットは、機能ゲノミクスの公開リソースとしてwww.mitocheck.orgで入手できる。また、J Swedlow、C Cotta-RamusinoとS Elledgeは新コーナーNews & Views Forum(p.684)で、この並外れたデータセットが細胞生物学にもたらすものと、今後のゲノム規模スクリーニングから有意義な結果を描き出すという難題について考察している。

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