Nature ハイライト

生理:新しい化学受容器ファミリー

Nature 459, 7246

哺乳類の嗅覚受容体としては、匂い受容体、微量アミン関連受容体、1型および2型鋤鼻受容体スーパーファミリーの4種類が現在までに知られている。今回Rivièreたちは、マウスの鋤鼻感覚神経に発現する、もう1つの新規嗅覚受容体ファミリーを同定したことを報告している。このファミリーは、ホルミルペプチド受容体関連遺伝子ファミリー(FPR)の5つのメンバーにコードされている。FPRのメンバーは、これ以外では感染に対する免疫細胞応答を仲介することで知られており、FPRを発現する細胞は病気や炎症に関連するリガンドに反応する。こうしたリガンドは尿中に排泄されるので、FPRは個人の健康状態を感知している可能性が考えられる。

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