Nature ハイライト 神経:ニューロンの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 2009年5月7日 Nature 459, 7243 感覚ニューロンに動物の次の判断を予測する能力があるかどうかについては、10年ほど前から大きな関心が寄せられており、感覚ニューロンの活動が何らかの仕方で適切な判断をもたらしているという見方が強まりつつある。しかし今回、H NienborgとB Cummingは、サルにビデオ上での両眼視差識別課題で選択を行わせる研究から、こうした見方が単純すぎることを示した。彼らの実験データからは、因果関係はむしろその逆であって、まず判断がなされ、その判断自体が感覚ニューロンの応答を変化させることが明らかになったのである。何を見ようとするかによって、見えるものが変わるのだ。 2009年5月7日号の Nature ハイライト 宇宙:宇宙時計の針を巻き戻す 工学:ナノ材料の小さな箱 材料:力に応答するポリマー 地球:風変わりな火山 神経:クロマチン修飾と記憶のつながり 神経:ニューロンの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 細胞:幹細胞に道を示す 細胞:マップ上の遺伝子エンハンサー 細胞:第三の伸長因子 目次へ戻る