Nature ハイライト

発生:変速ギアで泳ぐ

Nature 446, 7131

脊髄で予想外の機能的編成が見つかった。ゼブラフィッシュ幼生の脊髄の背腹軸に沿ったニューロンの位置は、そのニューロンの発火を引き起こす遊泳周波数と直接関連している。電気生理学的測定とin vivo画像法によって、より背側に位置する運動ニューロンと興奮性介在ニューロンは、より速い遊泳にかかわり、より腹側(脊髄の下半への方向)にあるニューロンは、より遅い遊泳で発火することが明らかになった。脊髄機能がこのようにはっきりと位置的に区分されていることによって、ゼブラフィッシュはいろいろな速さで効率よく泳ぐことができる。脊髄の初期発生は魚類から両生類、哺乳類へと高度に保存されているので、ほかの動物種でも同様の構成パターンがみられるのかもしれない。

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