Nature ハイライト

Cover Story:マッチポイント:AI搭載ロボットが卓球で一流選手に勝つ

Nature 652, 8111

対戦相手の安藤みなみ選手にボールを打ち返すAce(2025年4月の試合にて)。
対戦相手の安藤みなみ選手にボールを打ち返すAce(2025年4月の試合にて)。 | 拡大する

Sony AI

卓球は、高度な巧緻性を要する競技であり、素早い反射と予測不能なゲーム展開に対応する能力が求められるが、これらはいずれもロボットにとって重大な難題である。ラケットを手にしてこの課題に挑戦したロボットシステムはこれまでも存在したが、簡略化されたルールの下での作動か、アマチュア選手を相手にしたものに限定されていた。今週号ではP Dürrたちが、公式の競技規則の下で一流の卓球選手に勝つことのできる自律型ロボット「Ace」について報告している。Aceは、カメラのネットワーク、AIベースの制御システム、そして8つの関節を備えた高速ロボットアームで構成されている。研究チームは、5人の一流選手および2人のプロ選手との一連の試合でAceを検証した。Aceは、一流選手との5試合のうち3試合で勝利を収め、プロ選手との2試合はいずれも敗れたものの、うちの1人からは1ゲームを奪うことに成功した。表紙の写真は、Aceが一流選手の1人と対戦している場面を捉えたものである。著者たちは、Aceが多様な種類の回転を使いこなしただけでなく、変則的なショットにも素早く反応できたと述べている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度