Nature ハイライト

分子生物学:DNAの相同性を見つける方法

Nature 597, 7876

DNAが二本鎖切断を無事に乗り越えようとする時に末端をつなぎ直すのに使える方法は、非相同末端結合修復と呼ばれる誤りの多い過程か、組換えに適した相同な鋳型を探して末端をつなぎ直すという本質的に誤りが起こりにくい過程のどちらかである。だが、DNA末端が細胞内の環境でどのようにして相同な配列を探すのかは謎で、長い間科学者を悩ませてきた。今回J Elfたちは、この過程が比較的速く、効率よく起こる仕組みについて、新たな知見を示している。鎖交換タンパク質であるRecAが、まず一本鎖DNAになった尾部上でフィラメントを形成し、それによって相同配列探索の次元が削減されて、探索過程がより迅速に行えることが明らかになったのである。

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