Nature ハイライト

天文学:超大質量ブラックホールの背後からのX線エコー

Nature 595, 7869

一般相対性理論の予測の1つは、超大質量ブラックホールのような大質量でコンパクトな天体の周囲で光が曲げられるということである。今回D Wilkinsたちは、近傍の狭輝線セイファート1型銀河であるI Zwicky 1の超大質量ブラックホールの周辺で曲げられたX線を観測している。X線フレアから、円盤のさまざまな部分を起源とする光子の短い閃光が明らかになり、これは、ブラックホール背後からの放射が再び現れたものとして矛盾しない。これらは、円盤の向こう側で反響した光子であり、それがブラックホール周辺で曲げられ、強い重力場によって増光されたものである。

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