Nature ハイライト

材料科学:二色技術を用いる3Dボリューメトリック印刷

Nature 588, 7839

3D印刷は、靴のパーツから航空宇宙用部品や人工臓器までさまざまな物体の製造に、かつてないほど広く利用されている。光を使った製造プロセスの駆動は、高度な空間的・時間的制御が可能なため、特に成功している。3D印刷の機能をさらに進化させるために、層ごとの印刷から真のボリューメトリック(体積)印刷への移行に重点を置いた取り組みがなされている。今回S Hechtたちは、光スイッチング可能な光開始剤と交差光ビームによって、限られた体積内部で重合を誘起させる、xolographyという技術について報告している。今回の手法は、現行の最先端のボリューメトリック印刷法を用いた場合と比較して、より高い精細度と速い印刷速度で目的の3D物体を生成することから、3D印刷で効果的に生成可能な物体の範囲がさらに拡大されるはずである。

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